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能登上布唯一の織元

(株)山崎麻織物工房

About YAMAZAKI NOTOJOFU WORKSHOP

理念

Philosophy

唯一の織元がつくる
能登上布と着物の未来

昭和最盛期、百二十軒以上あった能登上布の織元は、今では弊社(株)山崎麻織物工房一軒となりました。戦後着物需要減少の中、「滅びゆく能登上布」と言われるほど大変厳しい時期もありましたが、三代目織元の「こんなによいものを残さないのは罪だと思う」という言葉を胸に、代々守ってきた職人による手絣等の伝統技術や日本の伝統的な夏着物の上布文化、美意識を次世代に繋ぐため、自社ブランド「能登上布 YAMAZAKI NOTOJOFU」を立ち上げました。伝統と共に、現代の日常に溶け込む着物や帯、ファッション、小物・インテリアとして、能登上布の魅力を再定義し多岐にわたりアイテムを展開しています。
そして、なおも不透明で厳しく変わりつつある着物を取り巻く状況に加え、夏限定の着物・「能登上布」かつ最後の織元という存続が厳しい環境においても、織元から商品を直接発信することで、伝統の思いを繋いだ本物の能登上布をお客様に届け、能登上布から着物の新たな未来をつくることを目指します。
―山崎麻織物工房

伝統を繋ぎ、よい未来へ

Sustainable future

能登上布の端布

能登上布は手仕事で伝統を繋いできました。先代が「こんなに良いものを残さないのは罪だ」と言ったように、能登上布が時代をこえて「良いもの」で有り続けられるようなものづくりをすること、「良いもの」を時代に合わせながら伝えていくことが私たちの役割です。 そのために、端布であっても手仕事からうまれた能登上布を無駄にしないこと、本物の能登上布をお客様に届けること、昔着物のように時代をこえて美しい色柄をつくること、自然あふれる能登の地でよいものづくりを続けるために工房の環境を見直し続けること、能登上布をご購入頂いた際に織元でのお仕立てやアフターフォローを心掛けています。
そして「能登上布は親子三代」といわれてきたように、ご購入後の能登上布のお仕立て直し、端布を活用した商品開発、今後はオーダーシステムを行うことで、能登上布を長く愛用していただき、生産の無駄を少なくしていきたいと考えています。

能登上布 環境への取り組み

織子・職人とつたえ手

Artisans & Disseminating

手仕事を受け継ぐ
織元・山崎の職人たち

山崎麻織物工房では、全国様々な出身地から集まった女性を中心に、根気のいる手仕事によって支えられています。 織子とは機を織る女性のことで、基本的に公に織子募集は行っておらず、織物が好き、着物が好き、伝統を繋げたい という思いで工房に連絡をくれた職人が殆ど。先代の時、職人が一人の時期もあり途切れかけながらもそんな時に織子を希望する連絡がきてというふうに、手仕事への思いによって今日まで受け継がれてきました。
工房で機織りをする人のなかで、ある程度技術が身に付いた職人は、出機といって自宅でも機織りをすることができます。農閑期に機織りが行われていた明治の昔から続く働き方で、現在のテレワークのひとつの形かもしれません。 世代は20代~80代前半と幅広く、また自分のペースで機織りを進められるので 、介護や子育て等ライフステージによって時間が変動する女性も働きやすい環境です。定年後から始めるなど最初は染織も未経験の方がほとんどですが、 一定期間技術を学んだ後、根気があれば布を仕上げることが出来ます。石川・能登という自然ゆたかな地で、時代をこえて今につながるライフスタイルに沿った機織りの手仕事が気になった方は一度お問合せくださいませ。

織子・職人

Artisans

能登上布の落ち着いた色合いが好きで機織りをしたいと思ったのがきっかけです。
機巻き作業は織子さんの織りやすさに直結するので、とても神経を使う仕事ですが、やり甲斐を感じます。

たなべ / 千葉県出身
2005年~ 織子・職人(繰り返し、筬目さし、機巻き、引き込み)

機織りのある生活がしたくて、30代半ばに思い切ってこの世界に入りました。通勤途中の景色や工房から見える風景を楽しみながら日々作業をしています。

あさひ / 埼玉県出身
2007年~ 織子・職人(糸繰・整経・柄組み・繰り返し)

友人と共に体験織りをさせていただいたのが能登上布との最初の出会いでした。物作りが好きな友人と私はそのまま織子として従事するようになりました。
機音が心地よく無心でいられます。
今、織っている帯がいつの日かお客様の手元に届き喜んで頂ければとその笑顔を思い浮かべながら毎日を過ごしております。

きのした / 石川県七尾市出身
2016年~ 織子

学生時代に金沢で染織を学ぶ中で能登に惹かれ、能登で手仕事、機織りをしたいと思い織元に問い合わせました。
機織りはもちろん、唯一の織元として能登上布をどのように活かせるか、時代に合わせて商品やイベント等の企画・デザインを考え、能登上布がよりよい形で残っていく一助となればと思っています。

百歩(企画デザイン) / 奈良県出身
2017年~ デザイン全般・織子・職人(板巻、手板巻、櫛押し捺染、ロール捺染)

織子になったきっかけは、工房で体験織りをさせてもらったことです。紐を引っ張って杼(ひ)を飛ばす織機の仕組みがおもしろく、糸を水に浸して織るので、織り上がった布がしっとりしているのが印象的でした。工房のある、ゆったりと曲がった道沿いにある集落も風情があり、大変心に残りました。
工房では様々な色柄が企画されており、次はどんな柄を織らせてもらえるのかなというのも楽しみです。

ひな / 岡山県出身
2017年~ 織子

能登上布を手にしてくださるお客様に「美しく着心地の良いお着物が届きます様に」と、心を込めて織っています。
能登上布の美しい豊かな色合いが魅力です。

こにし / 石川県白山市出身
2021年~ 織子

つたえ手

Disseminating

父(三代目)の片腕だったベテランの捺染職人が病気で亡くなられたのを機に、約20年勤めた機械メーカー(電気設計に従事)を退職して家業を継ぐことに。
近年は広幅織機も開発しており、手織りにこだわりこれまでと違う業界へ売り込んでいきたい。

山崎(四代目織元、代表取締役社長) / 石川県羽咋市出身
2004年~ 図案企画・販売・職人(板巻、手板巻、櫛押し捺染、ロール捺染)

主人が能登上布を続けるのが大変でやめようかと何度も思っていましたが、二代目の舅が『能登上布だけは絶対やめるな』と常々言っていたので、夫婦で細々と頑張っていました。そんな時に、若い織子さんが方々から不思議と集まってきて、今まで続けてこれました。うちで働いてくれた従業員や職人のおかげで、唯一の織元として手仕事を守ってきたことを誇りに思っています。

山崎(三代目織元女将) / 石川県かほく市出身
1956年~ 営業・職人(糸繰、整経、筬目さし、機巻き、引き込み、文庫付け)

三代目の祖父がデザインしたモダンな絣柄に心ひかれ部屋に飾った学生時代からずっと、能登上布のよさはかわいくみえる絣柄だと思います。絣や能登上布を次の代へ残すため、日々使えるものを企画し、能登上布のよさをわかりやすく、より深くつたえていくことが役目だと思っています。

久世(常務取締役、金沢店店長) / 石川県金沢市出身
2012年~ 営業・企画・広報

山崎麻織物工房とは

About YAMAZAKI NOTOJOFU

能登上布 YAMAZAKI NOTOJOFU SINCE 1891

紺屋として創業 130年

(株)山崎麻織物工房の前身は紺屋(染め屋)で、初代・山崎新左衛門が一八九一年(明治二四年)に創業しました。以後屋号を変え、創業百三十年余、能登上布伝統の職人技術を継承する唯一の織元です。
三代目織元から本格的に経緯絣の能登上布をつくり始め、独自の精緻な経緯絣を守り、つくり続けた結果、今では能登上布を代表する柄となりました。四代目からは、自社ブランドで着物以外のファッション小物の企画販売を開始。海外展示会にも初出展し、二〇二一年に着物と小物雑貨の自社ブランド「能登上布 YAMAZAKI NOTOJOFU」をスタート、二〇二二年春には能登上布の新たな装いを提案する自社ファッションシリーズ「凛装」を初めて本格発表。
日常に溶けこむ能登上布の着物とファッション・小物を発信することで美しい能登上布を残していきたいと願っています。
また、紺屋をルーツにもつ山崎麻織物工房から、能登上布ならではの絣のデザイン・手染技術を用いたアイテムを作り、独自の絣の魅力を伝えていきたいと思います。

会社概要

Corporate Outline

会社名

Company name

株式会社山崎麻織物工房

YAMAZAKI NOTOJOFU WORKSHOP,INC.

代表取締役

Representative Director

山崎 隆

Yutaka Yamazaki

住所

Address

〒925-0071 石川県羽咋市下曽祢町 ヲの部84 番地

O-84 Shimosone-machi, Hakui city, Ishikawa Pref., 925-0071, JAPAN

電話&FAX

Tel&FAX

会社:0767-26-0240

+81-767-26-0240

広報担当:080-8760-5075

メール

E-mail

notojofu@p1.cnh.ne.jp

創業

Founded

1891年(明治 24年)

主なイベント/見本市出展

Events / Exhibitions

阪急うめだ本店、日本橋三越本店、銀座の金沢 -dining gallery- / 東京 インターナショナル・ギフト・ショー

工房見学・機織り体験のご予約

Tour & Experience

織元では工房見学・機織り体験を承っております。
また反物ショールームでは反物もご覧いただけ、お仕立ても承っております。
ご来店の際は、下記オンライン予約サイト、電話又はお問合せメールフォームのいずれかで事前にご連絡いただけますと幸いです。

見学・体験織り(現在自粛中) / 9時半~17時 定休日/日曜日、旧盆(8月)、年末年始、創設記念日(7/7)
機織り体験料/3300円(税込) 駐車場/3台

オンライン予約

アクセス

Access

電車/JR

金沢駅よりJR七尾線七尾行き(約60分)金丸駅下車、徒歩 約15分
金沢駅よりJR七尾線七尾行き(約55分) 羽咋駅下車、タクシー 約15分

のと里山海道・柳田I.Cより 車で約15分
金沢駅より車で約50分

9時~18時 定休日/日曜日、旧盆(8月)、年末年始、創設記念日(7/7)

TEL/FAX 0767-26-0240

駐車場:3台 工房斜め向かいの空き地に駐車いただけます。

沿革

History

受賞歴

Awords

昭和

■ 1951年(昭和26年)
石川県主催の優秀織物生産競技会にて三等賞を受賞。

平成

■ 2005年(平成17年)
石川県「いしかわの工芸・百選」にて91通り紋絣が優秀賞を受賞。

令和

■ 2019年(平成31年)
石川県デザイン展コンペティション部門にて、ファッション小物雑貨商品が北陸
放送株式会社社長賞を受賞
■ 2020年(令和2年)
石川県 いしかわエコデザイン賞にて、能登上布ひんやりマスクカバーが銅賞を受賞

メディア掲載

The media publication

平成

■ 雑誌 /1997年(平成9年)
太陽9月号
■ 雑誌 /2001年(平成13年)
サライ8/2号
■ 広報誌 /2003年(平成15年)
Blue Signal3月号(JR西日本)
■ 雑誌 /2004年(平成16年)
ミセス8月号
■ TV /2005年(平成17年)
フジテレビ系列「FNNスーパーニュースWEEKEND マーサのごじまんジャーニー」
■ 書籍 /2006年(平成18年)
森田空美著「森田空美のきもの美巡礼―染めと織りの手わざを訪ねて」(小学館)
■ 雑誌 /2007年(平成19年)
別冊美しい部屋 大人の和生活 Vol.3
■ 雑誌 / 2008年(平成20年)
家庭画報特選 きものサロン夏号
■ 雑誌 / 2009年(平成21年)
和楽8月号
■ 書籍 / 2012年(平成24年)
檀ふみ著「檀流きもの巡礼 守りたい日本の手仕事」(世界文化社)
■ 雑誌 / 2015年(平成27年)
婦人画報7月号
■ 雑誌 / 2015年(平成27年)
美しいキモノ秋号
■ TV / 2015年(平成27年)
BSジャパン「空から日本を見てみようplus」 8月4日OA
■ 雑誌 / 2016年(平成28年)
家庭画報特選 きものSalon春夏号
■ 雑誌 / 2016年(平成28年)
Discover Japan 4月号
■ TV / 2016年(平成28年)
BS TBS「美しい日本に出会う旅」10月5日OA
■ 新聞 / 2017年(平成29年)
読売新聞朝刊1月28日
■ TV / 2018年(平成30年)
NHK金沢放送局「かがのとイブニング」2月6日OA
■ TV / 2018年(平成30年)
北陸朝日放送「アンディームジーク」3月3日OA
■ 雑誌 / 2018年(平成30年)
金澤6月号
■ 会報誌 / 2018年(平成30年)
「SLOWNER」(ダイワハウス)
■ TV / 2018年(平成30年)
石川テレビ「新ふるさと 人と人」8月11日OA
■ 雑誌 / 2019年(平成31年)
美しいキモノ春号

令和

■ 新聞 / 2019年(令和元年)
日刊工業新聞朝刊8月16日
■ TV / 2019年(令和元年)
BS TBS「ほくりくキラリ旅手帖」8月29日OA
■ 書籍 / 2020年(令和2年)
「石川県のひみつ 伝統工芸」(学研)
■ TV / 2020年(令和2年)
北陸放送「レオスタ」5月21日OA
■ 新聞 / 2020年(令和2年)
北陸中日新聞朝刊 6月12日
■ 新聞 / 2020年(令和2年)
北國新聞朝刊 6月19日
■ 会員誌 / 2020年(令和2年)
大人の休日倶楽部7月号(JR東日本)
■ 新聞 / 2020年(令和2年)
朝日新聞石川版朝刊9月13日
■ 新聞 / 2021年(令和3年)
北國新聞朝刊 4月28日