能登上布の着物と帯
ひんやり涼しい
最高級の夏着物と帯
神代からつづく最高級の伝統的夏着物 能登上布唯一の織元工房がプロデュースする日常で愉しめる着物・小物ブランド。
「能登伝統の麻織物と凛とした日常に出会う」をテーマに、能登上布を通して出会う日本の美意識や文化、伝統と今を行き来し、日々が少し変わる凛とした日常を能登上布の手仕事でつくられた着物・小物と装いから提案します。
特に丈夫な能登上布の着物は、よいものを長く使い、ゆるやかな時間の中で日々を丁寧に送り心が豊かになるくらしとの出会いがあります。
また、能登上布独特の手織りの麻の素材感や着心地のよさ、透け感、軽やかさ、張り感、光沢感、自宅で洗える麻の丈夫さ、能登の風土を映した現代的で落ち着いた伝統色柄が魅力で、夏の贅沢な日常着とされる能登上布を、日常を彩るお出かけ着として愉しめます。
これからの思いとして、軽やかな品格やプリミティブさ、手仕事から生まれる緻密さが共存する現代的で日常に溶けこむ能登上布のきものを発信することで、職人技術を能登上布の美しい布や凛とした絣の魅力とともに、次世代につなげていきたいと考えています。
能登上布の着物
能登上布の着物は、蝉の羽のような透け感や光沢感、手織りの素材感、独自の緻密で凛とした絣柄、能登の風土を映した落ち着いた伝統色柄が特徴。
ひんやり涼しく爽やかで軽い着心地で、6~8月の期間着用でき、大人のお出かけ着として、また一部の柄は茶事の稽古着として、男性も女性の方も着こなしを愉しめる最高級の夏着物です。
日常の男着物がルーツゆえの、時代を超えて飽きのこない落ち着いた能登上布の柄行きは、伝統的ながら現代的。濃色でも上布ならではの透け感や軽やかさがあるので、夏でもキリッと粋な着こなしができます。
何十年も愛用して頂けるほど丈夫で、自宅で手洗いできるため、気軽に着れます。また洗っていくうちに柔らかくなり、平織の上布ならではの身体に沿う美しい着姿を愉しめるのも魅力です。
織元では、貴重な絣柄の着物や帯をご覧頂け、お誂えも承ります。
▼ 能登上布の30年使われた作務衣と新品未使用に近い作務衣の質感比較
能登上布の帯
能登上布の帯は、大人のお出かけ着として愉しめる最高級の夏帯です。
ひんやり爽やかな着け心地で、熱がこもりやすい帯周りを快適に保ち、5〜9月の期間着用できます。
透け感や光沢感、麻の手織りのプリミティブな素材感、能登独自手染め技術から作られるすっきりとして凛とした絣模様、能登の風土を映した落ち着いた色柄が能登上布帯の特徴。お手持ちの薄物、単衣、袷のお出かけ着のお着物ともコーディネートしやすい色柄で、着こなしの幅が広がります。
何十年も愛用して頂けるほど丈夫で、自宅で手洗い可能なため、気軽に着られるのも魅力です。
ラインナップ / コーディネート
着尺・絣
KASURI
他産地で一般的な絣括りと違い、能登独自の手染職人技術、櫛押捺染やロール捺染から生まれる染めにじみが少なくすっきりとして緻密な絣模様が、能登上布の最大の特徴。モダンな印象で、能登の風土を映した凛とした佇まいです。
織元山崎麻織物工房で作られる絣柄は100柄以上あり、絣柄の多くは幾何柄模様で十字絣を始めとする複雑な経緯絣(たてよこがすり)です。経緯絣は十字絣はたて絣糸とよこ絣糸をクロスさせて織ることで生まれます。十字絣よりさらに細かいたてよこ約3mmの十字絣、「蚊絣」で構成される柄は伝統的ながら現代的で美しく、時代を超えて今の日常にもなじむ落ち着いた伝統色とともに、愉しめます。
職人がつくる絣ひとつひとつの表情が見えるのも魅力です。
蚊絣
古典柄で元々は男物の柄。柄名は蚊のような小さな絣模様ということから蚊絣と名付けられています。もっとも細かいものでは、広幅反物の幅の中にたてよこ約3mmの92個の十字絣が並ぶ92通黒絣柄があり、能登独自のロール捺染と呼ばれる手染め技術からつくられます。
緻密で凛とした柄は、伝統的ながら現代的。ドット柄にも見え、女性らしくかわいいモダンな着こなしも愉しめます。
亀甲絣
古典柄で元々は男物の柄。 能登独自のロール捺染と呼ばれる手染め技術から 生まれる緻密な絣柄で、キリッとマニッシュにメンズライクな着こなしも愉しめます。
雪輪
古典柄。柄は蚊絣の集まりで構成されていて、能登上布の絣柄の中で最も細かいもののひとつで、蚊絣でつくられた曲線は、大変な技術を要します。
能登独自の櫛押捺染と呼ばれる手染め技術から生まれる緻密で凛とした美しい絣柄は、年代を問わず飽きのこない柄で、上品で優雅な着こなしを愉しめます。
雲型
40年以上前 先代織元の時代につくられた昔着物。現在図案も木型も現存せず製作できない大変貴重な柄で、タテヨコ共に約120本を超える木型を使用し能登上布独自の櫛押捺染からつくられます。
先染の緻密な絣染でつくられた麻の葉や青海波や七宝等5柄以上の代表的な古典柄の数々は、白黒のモノトーンで表現され、主張しすぎないシックで美しい着こなしを愉しめます。
山水
先代のオリジナル絣柄。現在図案も木型も現存せず製作できない大変貴重な柄で、タテヨコ共に約120本を超える木型を使用し、能登上布独自の櫛押捺染
からつくられる緻密な絣模様を愉しめます。
山の木々の曲線を蚊絣で表現し、手織りが大変難しい柄行き。40年以上前につくられた昔着物ですが、デフォルメされた自然のモチーフや、手絣・手織ゆえの温かみのあるデザインが日常に溶け込み、モダンなコーディネートに。
扇面
40年以上前 先代織元の時代につくられた昔着物。タテヨコ共に約120本を超える木型を使用し、能登上布独自の櫛押捺染からつくられる緻密な絣模様を愉しめます。扇面は古典柄ですが、緻密な蚊絣で構成される連続した幾何学模様がシックかつモダンな着姿に。
着尺・縞
SHIMA
織元山崎麻織物工房の能登上布 縞柄は30柄以上あり、等縞、万筋、太縞、子持ち縞、三筋縞などの種類があります。能登の風土を映した凛として落ち着いた伝統色柄を愉しめ、現代的な雰囲気が魅力です。
着尺・無地
MUJI
手織りで平織の能登上布ならではの美しい透け感と、無地一色でありながら存在感のある着姿が魅力の無地。
無地は織りの技術を要し、手織りの麻の素材感の味わいを感じることができます。色のバリエーションは20ほどあり、透け感と光沢感、能登の風土を映した落ち着いていて凛とした伝統色が品よく大人の装いをアップデートし、愉しめます。茶事の稽古着としてもお使い頂けます。
無地
透け感や光沢感、手織りの素材感の表情が色によって異なるのが魅力です。
帯
OBI
麻の手織りの素朴な素材感と凛とした色柄が魅力の能登上布帯。織元山崎麻織物工房の能登上布帯柄は50以上。能登の風土を映した落ち着いた伝統色柄は、粋なコーディネートを愉しめます。
十字絣
能登独自の櫛押捺染と呼ばれる手染め技術から生まれる絣柄帯。
能登上布らしい幾何学絣模様が凛として現代的ながらも、プリミティブな表情も愉しめるのが魅力です。
工房見学・機織り体験のご予約
織元では工房見学・機織り体験を承っております。
また反物ショールームでは反物もご覧いただけ、お仕立ても承っております。
ご来店の際は、下記オンライン予約サイト、電話又はお問合せメールフォームのいずれかで事前にご連絡いただけますと幸いです。
見学・体験織り(現在自粛中) / 9時半~17時 定休日/日曜日、旧盆(8月)、年末年始、創設記念日(7/7)
機織り体験料/3300円(税込) 駐車場/3台